Wikipediaから引用し、まとめました。
関門トンネルは、山口県下関市と福岡県北九州市を結ぶ国道2号のトンネル(海底トンネル)である。山陽本線の同名のトンネルと区別するために関門国道トンネルと呼ばれることもある。
関門海峡(早鞆の瀬戸)の海底下で貫通する3本のトンネルのうちのひとつで、同海峡の道路用トンネルとしては唯一である。
1958年(昭和33年)に開通し、徒歩でも通行できる人道トンネルも併設されている。
山口県と福岡県の県境は、関門海峡の海面下56 m(車道)ないし58 m(人道)にある。
海底道路トンネルの誕生は、本州から九州まで徒歩でも渡れるという話題性から全国から観光客が集まり、散歩を楽しんだといわれる。
海底部の780 m間は真円断面の上3分の2程度が車道(原付通行止)、下3分の1程度が人道の2層構造になっている。
車道の料金所は下関・門司の両側にあり、それぞれ流入車からトンネルの手前で料金を徴収している。NEXCO西日本が管理する有料道路にもかかわらずETCは設置されておらず、有人料金所での対面徴収を継続している。料金は普通車が160円、軽自動車等が110円、125cc以下の自動二輪車が20円である。
料金の徴収期限は、2025年(令和7年)9月30日までとなっている。
なお、車道では、50cc以下の原動機付自転車は通行できない。
また、2023年時点でも、NEXCO西日本管轄の有料道路としては唯一、回数券の販売を継続している。
トンネルポータルは地域の特色を現した意匠となっており、フグが口を開けた絵が描かれている。
人道は、歩行者・自転車・50 cc以下の原動機付自転車が利用できる幅4 m・長さ約780 mのトンネルで、徒歩で約15分ほどで関門海峡の海底を通り抜けることができる。両端とも国道2号に接続していないが、車道の直下に位置している関係上、人道も国道2号に指定されている(国道2号車道に対する自転車歩行者道の扱い)。後に下関側・門司側とも坑口の右側の部分に国道標識が取り付けられた。
地上と地下の人道トンネルの間は、下関側・門司側とも専用エレベーターを利用する。なお、エレベーターとは別に保守・非常避難用の階段が設けられており、車道と兼用である。
通行料金は徒歩は無料で、自転車と原動機付自転車は下関側の人道出入口に設置されたポスト状の料金箱に現金又は回数券を投入する。なお、ポストからやや離れた場所には詰所があり、人道部の監視員が常駐している。監視員に自転車の料金・回数券を渡すことも可能である。供用時間は6時から22時までで、深夜は閉鎖されている。
交通ルール上は歩行者専用道路に準じた扱いとなっており、トンネル内は右側通行で、車両(自転車および原動機付自転車)はエンジンをかけない手押しでの通行せねばならず、乗車しての通行は認められていない。
監視カメラが設置されており、乗車して通行すると、トンネル内の拡声器で注意される。本州・九州側双方には注意を促す看板が設置されている。
人道トンネルの内面は、壁に海藻や魚、天井に朝・昼・夕・夜の空が描かれている。日常の移動手段としてだけではなく、雨・日焼け対策が不要なジョギング・ウォーキングコースとして利用されているほか、下関と門司港を結ぶ観光周遊ルートとしての広報もなされている。入り口には資料展示施設や売店を備えた関門プラザや関門の観光マップ、通行記念スタンプも設置されていて旅行の記念に押す人も多い。
料金は、歩行者が無料で、軽車両・原付は20円である。
人道トンネルへのアクセスは、西鉄バス北九州、関門トンネル人道口バス停下車、もしくは平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線関門海峡めかり駅から徒歩10分である。
関門橋は、山口県下関市と福岡県北九州市門司区の間の関門海峡を跨ぐ道路橋の名称である。
関門海峡の最狭部である下関市壇之浦と北九州市門司区門司(和布刈地区)を結ぶ海上橋であり、1973年(昭和48年)に開通した。橋長1,068 m、最大支間長712 mは、若戸大橋(橋長627 m、最大支間長367 m)をしのぎ、開通時点では日本および東洋最長の吊橋となった。
関門海峡は大型船舶も航行する重要航路であることから、桁下から海面までは61 mの高さを確保している。
関門海峡を横断する陸上交通網では唯一地上にあり、アジアハイウェイ1号線「AH1」の一部を構成している。下関IC – 門司港ICは片側3車線。制限速度は、車種に関係なくすべて80km/hである。
休憩施設は、上り山口方面に向かってめかりPA(北九州市)が設置されている。本州と九州の対岸に位置したPAでレストランと24時間営業の売店が備わっている。ただし、ガソリンスタンドは設置されていない。
また、付近の和布刈公園は、瀬戸内海国立公園指定区域で門司城跡を擁する古城山(標高175メートル)を取り込む形で一帯が公園として整備されている。門司港レトロ地区からも近く、関門海峡を臨める、かつての門司市、現在の北九州市を代表する観光地でもある。
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